床に散らばる色と影

雑文です。

三冠王に必要なのは『長打力があり三振しない』能力

野球において、1シーズンに1人の選手が、首位打者・本塁打王・打点王の3つのタイトルを獲得することを『三冠王』と呼びます。長い日本のプロ野球の歴史でも、この三冠王の達成者は、わずか7名しかいません。

 

個人的な意見として、長打力があり、三振が少ないというタイプが、最も三冠王になりやすい選手だと思っています。長打力と三振は、かなり相関性が高く、長打力のある選手は、三振数も多い傾向があり、三振数の少ない選手は、長打力が不足しているケースが多いです。

 

長打力もありながら、三振が少ない選手というのは非常に珍しく、これが三冠王の達成者が少ない原因だとも思っています。

 

過去に三冠王となった選手の成績を見てみましょう。

 

中島治康

年度 打率 本塁打 打点 三振
1938 .361 10 38 6

 

日本のプロ野球史上初の三冠王。この時代は、三冠王という概念はなかったようですが…。

 

野村克也

年度 打率 本塁打 打点 三振
1965 .320 42 110 57

 

 捕手にして三冠王獲得という偉業。ノムさんは、この三冠王獲得の前シーズンから劇的に三振数が減っています。1962年は101三振、1963年は112三振でしたが、1964年は50三振という具合に。

 

王貞治

年度 打率 本塁打 打点 三振
1973 .355 51 114 41
1974 .332 49 107 44

 

 ご存知、世界の王さんです。王さんは、長打力があり三振しないタイプの最高峰で、三振数よりも本塁打数が多いシーズンが複数あり、三冠王に輝いた年も、その例外ではありません。

 

落合博満

年度 打率 本塁打 打点 三振
1982 .325 32 99 58
1985 .367 52 146 40
1986 .360 50 116 59

 

三冠王3回という偉業!落合さんも長打力があり、三振しない選手の代表でしょう。87三振(1990年・1995年)が、シーズン最多の三振数という少なさ。

 

ブーマー・ウェルズ

年度 打率 本塁打 打点 三振
1984 .355 37 130 33

 

ブーマー選手も、非常に三振が少ない選手でした。NPB(日本プロ野球)在籍10年間で、シーズン最多の三振数は43(1987年)です。

 

助っ人外国人の大砲と言えば、扇風機と揶揄されるくらい、ホームランも多いが三振も多いというイメージですが、ブーマー選手は例外。同じリーグに、落合さんがいなければ、もっと多く三冠王になれたかもしれません。

 

ランディ・バース

年度 打率 本塁打 打点 三振
1985 .350 54 134 61
1986 .389 47 109 70

 

 阪神タイガース史上、最強の助っ人と名高いバース選手です。NPB在籍6年間で、最多の三振数は70(1986年・1987年)。

 

松中信彦

年度 打率 本塁打 打点 三振
2004 .358 44 120 67

 

平成唯一の三冠王こと松中選手です。シーズン最多の三振数は91(2008年)。2度目の首位打者となった2006年は、わずか37三振と驚異的な数字です。

 

ちなみに、2006年は102四球で37三振なので、BB/K(四球数÷三振数)という指標では、2.76という異常な数値をたたき出しています。

 

 

過去の三冠王の達成者で最多の三振数は、ランディ・バース選手の70三振(1986年)です。

 

長いプロ野球の歴史をみても、長打力が高く三振が少ないタイプは稀有な存在でしょう。次に三冠王が登場するのは、いつになるのか興味深いです。